今回はNPO法人ポラーナで自然を利用した活動をされている小瀧綾さんを講師にお招きして、自然や生き物と触れ合うことは子どもの成長にどう関わっていくか、様々な人達と過ごす事でどのような効果が得られるかについてお話を聞きしました。
小瀧さんが活動をされてきた経験の中で「プログラム形式の中で教える事への疑問」といった問題提起から、「子どもたちの力で進めていく事の大切さ」を具現化するためのいろんな関わり方について教えていただきました。
●偶然の中で楽しむ遊び(自然にあるままの環境)
どうやって遊ぶか皆のアイデアを重ねて作り出す遊び場。
その時その時で違う。
●物だけを置いておき遊びを作り出す
自然素材を見つけ少しアイデアを教えることで、自分達で考え遊びを見つけていく。
個人でまたは話合いながら遊びが発展していく。作る、切ってみる、重ねてみる、穴を除いてみる等。
●観察する・考える
・自然の中で生き残る、子孫を残すってどういう事?
カマキリの雌が雄を食べる→雌が卵を産む→鳥が卵を食べる………
・寒さとはどういうもの?
タオルを濡らして回すと凍る。雪の中座って話をする。
●体全体を使って遊ぶ
ちょっと大変な環境を登る。土から根が出ている、踏み出すと土が崩れる、虫もいて葉っぱも積もっている等。
年上の子のサポートが自然と出る。大人たちも応援の声を掛ける。登りきった子ども達は何かを感じる。
達成感、喜び、自信が付くなど人それぞれの感情。
●森の中で育つ力って何?
安全かどうかを決めるのはその人自身。
大きなケガにならなければいい。体格や体調出来ることは人によって違う。
経験と共に感覚が分かって出来ることが増えていく。
刺激は加減を考える。子どもの快適さを考えながら進める。嫌だ、怖いと感じるのは良くないこと。
幼児期は大切。3歳を目途に色んな刺激を受けて育つ。経験を大事に出来たらいいと思う。探す・捕まえる・触ってみる・観察する・リリースする。チャレンジする。そうして選択肢を増やす経験を積み、赤ちゃんには動きの中で疑似的に大人が体験を作ってあげていく必要性についてお話ししていただきました。